融 舞返(とおる まいかえし)

源融(みなもとのとおる)の大臣が昔の栄華を懐かしみ舞興じる。舞返は一旦舞を 終えかけるのですが、興に乗じて舞を続ける。はじめはゆったりとした高貴な位(テンポ)で舞いますが、舞い返す時にはトップスピードになります。

 



葛城 大和舞 (かずらき やまとまい)

葛城の明神は女性の神様。醜い容姿を恥じて夜間しか仕事をしなかったため、役行者に戒められてしまうという大和の神話が題材です。大和舞はいにしえ神代の舞を再現した演出で、神話の世界が広がります。位(テンポ)はゆったりとしています。




獅子(しし)

場面は中国の幽山深谷にかかる伝説の石の橋。そこに文殊菩薩の霊獣の獅子が現れ、牡丹の花に舞い戯れる。 遠吠えのごとく獅子の登場を予感させる裂帛の気合の掛け声。静寂の山中に露のしたたる音を表現する「露の拍子」。能の囃子には珍しく、具体的に描写するところが面白い。最高難度の曲。



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