安宅 延年之舞(あたか えんねんのまい)

安宅の関での難を逃れた武蔵坊弁慶が颯爽と舞う。延年舞は寺院で僧侶によって行われた遊宴の歌舞。これを取り入れ能様式に仕立てた。舞の中の「延年」と言われる部分は、能の囃子の中でも音楽的に特殊な作りになっています。





熊野 村雨留(ゆや むらさめどめ)

母の病状を心配する熊野(女性)が花の宴で舞を所望され心ならずも舞う最中に、村雨に散る花を見て母の命になぞらえ、「なうなうただ今の村雨に花の散り候は如何に」と舞を中断する演出。



紅葉狩 急之舞(もみじがり きゅうのまい)

平維茂が狩りの山中で紅葉狩りの上臈に出会し酒を勧められ、美しい舞姿に見惚れながら居眠りしてしまう。その隙に女は俄に鬼に姿を変え、維茂に襲いかかろうとする。優美な女性から鬼の本性を表す様を囃子で表現する。

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